よくあるご質問

Q1: 天然のビタミンCと人工のビタミンCではどう違いますか?

A:ビタミンCの正式な化合物名は「L-アスコルビン酸」といいます。天然の食素材(果物、野菜など)に含まれるビタミンCも人工的に合成されたビタミンCもいずれも「L-アスコルビン酸」です。つまり、どちらも全く同じ化合物ですので、体の中で同じ働きをします。

 

Q2: ビタミンCの所要量はいくらですか?

A:厚生労働省が定めるピタミンCの推奨量(現在では「所要量」より「推奨量」が使われる)は15歳以上では一日100mg(食事摂取基準)です。乳児には一日40mgが目安量とされ、小児(14歳以下)には100mgより少ない量が、そして妊婦や授乳婦には推奨量に加えてそれぞれ一日10mg45mgの付加量が推奨されています。この推奨量は、ビタミンCの欠乏症(壊血病)を予防する量に心臓血管系の疾病予防効果や有効な抗酸化作用が期待される量を加えた量(推定平均必要量)をもとにして設定されています。ビタミンCには多様な生理作用があり、体内での代謝には個人差もありますので、ふだんの健康維持や疾病予防のためにこれらの推奨量を知って摂取してください。

 

Q3: ビタミンCはいくら飲んでも大丈夫なのですか?

A:健康な人がビタミンCを過剰に摂取しても消化管からの吸収率が低下し、尿中排泄量が増加することから、ビタミンCは広い摂取範囲で安全と考えられています。このため上限量は特に定められていません。ただし、腎機能障害を有する人は大量摂取(数g/日)を控えるようにしてください。

 

Q4: ビタミンCに副作用はありますか?

A:過去にビタミンCの副作用についての報告が取り上げられたこともありましたが、様々な研究を経て現在では安全なものであることが実証されています。ただし、過剰摂取による影響としては、吐き気、下痢、腹痛などの胃腸への影響がある場合があります。

 

Q5: ビタミンCはいつ摂ればいいですか?

A:基本的には食後に摂るのが吸収効率が良いといわれています。もっとも、ビタミンCは水に溶けるビタミンなので、食事と一緒でなくても十分体に吸収されます。風邪気味や疲れなどを感じた時は、その時に摂取することもおすすめです。

 

Q6: ビタミンCを摂ると下痢をしますか?

A: 一度に多量のビタミンCを摂ると、まれに下痢を起こす人もいます。一過性のものなので心配はいりませんが、気になるようでしたらビタミンCを空腹時ではなく食後に摂取したり、摂る量を少量から始めるなど様子を見ながら摂ることをおすすめします。